発掘記録その3

uta_yakko2007-03-08

 本がたくさん。父の大学時代のものと思われる岩波新書の山(<ちゃんと読んだのかどうかは謎)、北杜夫源氏鶏太大江健三郎松本清張等々の小説。あと、経営関係のテキスト教材(絶対読んでないね、これ)。

 そんな中で。なぜか二冊ある、塩月弥栄子の冠婚葬祭本。うち一冊にはヨメイリ前の母の署名、住所、日付入り。

 あと、姓名判断本。占いかよー、とひっくり返すと、裏表紙に、知らない名前が書き込まれてる。何人分もの。そして、その中のひとつはよく知った名である。その名前にはぐりっと○がつけられててね。
 はい。父はこの本を参考にわたしの名前をつけたのでした。す・・捨てられない。

 広海とか太陽って名前になるらしかったぞ。もし男だったらな。

 あと、画像。
 山岸守著「實驗 メロン栽培法」東京合資會社西ヶ原刊行會 ¥2.30(右側)
 「實修裁縫教本 下巻」東京開成館 定價金七拾五錢(左側)

 出来るだけ実際の表記にあわせて書いてみた。面倒だった。どちらも昭和7年発行。
 裁縫の本はどうやら、死んだ祖母の女学校時代の教科書。旧姓の記名があります。
 これ最初に見たとき、75銭で教科書が買えるのに、ハードカバーの箱入り専門書は230円もするのかーと思ったけど、どうやら、2円30銭なんだよね。2のあとの点を、見落としました。

 わたしたち夫婦が結婚後に建てた今の家の土地には、前に温室がありました。スイトピーとか水仙の花を祖母が育てて出荷してたんだよね。それはわたしも覚えてるの。
 で、聞くと、花をやる前はメロンを作ってたらしい。網目のないやつ。
 祖父母はこの本を参考にしたんだろうか。
 って、あれ? なんか時代合わないなあ。どう考えてもメロン栽培は戦後の話だろうしね。ちょっと謎。

 なんにせよ、幼い頃メロンを食べ過ぎた父は未だにメロンが嫌い。網目のあるやつも含めて。

 ページがぼろぼろ落ちてくるほど古い植物図鑑も発掘。
 いつのだろうと調べてると、近所のおじさんの記名が。借りパク50年くらい。ごめん。でもあまりにもなので、こっそり捨てた。証拠隠滅。

 他にもいろいろ出てきたよ。山崎豊子華麗なる一族」。うわー、タイムリー。昭和48年発行、で同年に14刷。当時からベストセラーだったのですね。
 ちょっと読もうかなー。上巻と中巻とー。ってなんで下巻がないんですか。

 この手帳はなんだろう。ハンドサイズの茶の合皮の。めくってびっくり。エロ本だった。グラビア超ウケるー。これは保存保存。公序良俗に反しそうなので、画像は公開しませんが。大笑いもの。
 一応手帳になるページにもあるんだけど、いちいちエロジョークとか女性への新しい刺激法とかゆー読み物が印刷されてる。でもなぜか巻末はいきなり、麻雀得点計算早見表と、借用証のテンプレが。
 そして、最終ページの余白にスタンプ。
「くれない丸ご乗船記念 44.2.2 関西汽船

 この手帳、この旅行で手に入れたのか、それとも、普段から持ち歩いてたのかは、謎。父のものか祖父のものかも謎ねえ。