その船には、誰も乗りたがらない。

あなたが乗った船は、嵐にあい、まもなく沈んでしまうのです。
救命ボートには限られた人数しか乗り込むことができません。

あなたを含めた乗客全員で、ボートに乗り込む人間を選ばなければなりません。

当然、助かりたいなら、いかに自分が生き残る価値のある人間であるかということを、残りの人間にアピールしなければならないのです。でなければ死にます。

さあ、話し合ってください。

というのは、自己啓発セミナー系でおなじみの漂流船ゲームなわけですが。

子持ち主婦は、よく似た状況に、恒例のように追い込まれるのです。

とゆーわけで、PTA役員会でしたの。個人的には針のムシロの会と呼びたいです。大金払ってセミナーにいかなくてもこんなゲーム、主婦には恒例行事だぜ。

PTA組織が子供たちにとっては重要なものだとか、そういう論理はさておき。やっぱり役員をするのは負担が大きいし、ましてや部長やら会長やらなんかやった日にはストレスたまりまくりですよ。

わたしも幼稚園で副会長とかやったときは、家人から「人相変わってる」とか言われたもの。心ささくれてたし。

現実問題としてやりたくないのが、どのママも本音ですよ。フルタイムで働いてても、小さな子供がいても、介護しなきゃいけない親がいても、シングルマザーでも辞退の理由にはならないのが現実ですよ。でもそれらを自己主張して、なんとか部長職は回避! でも人間関係に亀裂が入らないように言葉を選んで。

3時間かかりました。部長選び。新部長、一瞬マジ泣き。知り合い。もう、言葉もかけられない。

たまに、理想高く、やりたがる方がいらっしゃる年ってのもあるけどね。ごくまれだし、少なくともわたしが関わった年はいつもこんな針のムシロの会ですわ。

あれだ。役員報酬だしたらどうかな? PTA会費から。会長とか部長をアルバイト感覚で務めてもらうの。ムダに学級保護者懇親会とかやって、「いつものメンバー」でお茶するだけなのに毎年企画しなきゃいけない、みたいなのを廃止してさ。学級行事で子供と活動ってのはやってほしいけど。

非難ごうごうがこわいので、こんなところで独り言。

つーか、幼稚園の頃よりはマシとはいえ、やっぱり負担大きすぎ。責任も大きすぎ。もうちょっとなんとかならないかなあ。とか思いつつ、とりあえず、やりすごせ、この一年を。ぐらいの気持ち。

悪いけど、ここではわたし、独り言言うだけ。大声で改革なんかしようと思ったら、余計に負担がかかるもの。キレイゴトで現実を生き延びるのはむずかしい。

大人って汚い☆ ふふん。