贅沢エンターテイメント☆
先週、5年に一度の神楽があった。
子供の頃、少しだけ覗いたことがあったけどがっつり観たのは、初めてかもしれない。
なんせ、小学校の頃体育館で見た神楽は、訳わかんない言葉で、意味の見えない舞を舞って、って感じでそれはそれは眠たく、楽しくなかった記憶があるので、今まで積極的に観に行ったことはなかった。
備中神楽といえば、大蛇退治。
体育館で観たのも、いつぞや、吉備津神社で観たのも、スサノオが大蛇と格闘。みたいなところだけな感じだったはずだ。
でもそれだけじゃなかったのねー。
神事だと思うから、バチアタリにも「行かなくていいやー」と思ってたし、祖母に「餅拾いにいきゃあええが」とか言われても、かったるいしーとか、夜中まで見続けるなんて無理とか思ってたのよ。
なんせ、夕方6時半から始まって、終わるのは真夜中だもんね。餅投げる以外は、教養がないと楽しめない古典芸能が展開されるんだと思うと、うちから徒歩1分かからないようなお堂でも出向く気にならなかったんだわ。教養、無いからね。
すっごい楽しかった。これほど、エンターテイメントとして完成したものだとは思わなかった。
お笑いあり、アクションあり、なおかつ判んないところは、途中途中に挟み込まれる閑話休題的な部分で、面白く、なんとなく解説してくれるし。こってこての古い岡山弁の漫才は千鳥より面白いと思ってしまったわこてこてすぎて。それでも判んなかったら、ケータイで検索してストーリー把握したりしてた。
7時くらいにてけてけ出かけてって、子供たちと、ちょこっと観たら帰ろうかとか思ってたんだけど、途中あんまり寒いから厚着してコーヒー持ってくるために、一旦帰宅したものの、結局息子とわたしは最後まで観てしまった。息子と二人、毛布ひっかぶって。そら、ものすごく寒かったんだよう。
ムスメとダンナは途中撃沈して帰った。
写真はクライマックスのオロチに釘付けの息子。
古事記とか日本書紀を、子供用にわかりやすくした本とか後で子供たちと読もうと思ったのでしたよ。
あ、神道のキーワードとして「子宝」があるせいなのかな? ところどころえっちぃジョークがあってねえ。けっこう際どいヤツが。‥‥子供たちはどこまで理解したかしら、とちょっとどきどき。
演劇として観たなら、、小さなお堂の特設野外ステージ(笑)で、客は50世帯ばかりの集落の人間ばかり3〜40人くらい、桟敷席でかぶりつき状態。これってかなり贅沢なんじゃない? ときどき餅やお菓子やみかんが降って来るし。
あー、そういえばフィナーレにちくわ投げる劇団がありましたね。ふふふ。餅も美味しかったが、あのちくわも美味しかったな☆